マルペンサ空港からスイス・カンデルシュテークへの移動:トラブル対処のコツ
スイス・ミラノ山旅第4話は移動編です。ミラノのマルペンサ空港からスイスのカンデルシュテークへ向かいます。想定外のトラブルに遭遇しましたが、それをいかに対処したかについてレポートします。イタリア国内の移動ルート、イタリアからスイスへの国境越え、カンデルシュテーク到着までの流れを詳しく解説。海外での移動トラブル対処法は、今後の山旅の貴重な経験となりました。
マルペンサ空港での想定外のトラブル発生
ミラノのマルペンサ空港に到着して早々、トラブルに見舞われました。バス乗車予定の時間は朝7:00。しかし、ターミナルを出てバス停を探すと、看板がない。周辺をうろうろ探してしまいました。
駅員に聞くと、「マルペンサ空港は複数ターミナルがあり、バス停も異なる」とのこと。私が下車したターミナル1はMilanoへ向かうバス乗り場。しかし、スイスへ向かう場合は、ターミナル2のバス停を利用すべきでした。ターミナル1とターミナル2は連絡通路で繋がっていますが、初めての訪問者には分かりにくい配置です。
あせりながら連絡通路を通ってターミナル2へ移動。時刻は既に6:50分。バス出発は7:00です。ターミナル2に着いた時には、バスが目の前に。ドライバーに「カンデルシュテークへ行くバスか」と確認し、乗り込みました。ぎりぎりセーフです。
バスでミラノ市内経由でスイス方面へ
バスはマルペンサ空港を7:05に出発。中央駅(Milano Centrale)経由でスイス方向へ向かいます。乗客は私を含め20名程度。欧米系観光客が多く、登山者と思しき人も何人か見かけました。
バスの中から見えるミラノの街並みは、建築が古く風情があります。信号待ちの時間も多く、中央駅到着まで30分ほど要しました。バスの窓から見える人々、バイク、建造物など、イタリアの日常を垣間見ることができました。
ミラノ中央駅からイタリア国鉄での乗り継ぎ
ミラノ中央駅(Milano Centrale)に到着したのは7:40分。ここからスイス方向へ向かう列車に乗り継ぎます。切符売り場で「カンデルシュテーク行き」と伝えると、駅員は「Domodossolaというイタリアとスイスの国境駅を経由してスイスへ向かう」と説明してくれました。
Domodossolaまでの列車は8:15発。地元客が多く乗る普通電車です。切符代は約15ユーロ。バスより安いですが、時間はかかります。乗車時間は約1時間40分。車両は古いタイプですが、清潔に保たれています。
窓からはアルプスの山並みが見え始めます。海抜が上がるにつれ、街並みから田舎へと変わっていきました。乗客も徐々に減り、静寂が支配するようになります。
Domodossola駅での国境越え
Domodossola駅に到着したのは10:00。ここはイタリアとスイスの国境です。駅員によれば、スイス行きの列車は10:15発。15分間の停車時間があります。
駅を出て国境を越えるわけではなく、列車の乗務員が変わるだけです。イタリアの乗務員からスイスの乗務員へ。乗客もほぼそのまま乗車し続けます。実は、シェンゲン圏内(EU)の移動なので、パスポートチェックはありません。非常にスムーズです。
駅周辺には小さなカフェや売店があります。時間があるので、水とサンドイッチを購入。イタリアからスイスへの移動を象徴するかのように、駅名表示板の言語が「Domodossola」から「Domo」へと変わっていました。
スイスの列車でカンデルシュテークへ
スイス行きの列車は10:15に出発。ここからカンデルシュテークまで、さらに約1時間。列車の座席はイタリアのそれより新しく、清潔です。乗客は登山者が大半。ザックを背負ったハイカーばかりです。
景色はますますアルプスらしくなります。渓谷を下りながら進む列車。両側に聳える山々。駅を通過するたびに、その駅名が「Cannobina」「Malesco」「Re」など、スイス・イタリアンアルプスの伝統的な村の名前に変わっていきました。
列車内でスイス人ハイカーと談話。彼は「カンデルシュテークは登山の拠点として人気がある。週末は観光客でいっぱい」と教えてくれました。
カンデルシュテーク駅への到着
11:20、カンデルシュテーク駅に到着しました。成田空港出発から約25時間。移動トラブルを含めても、無事にたどり着きました。
駅舎を出ると、そこはもう完全な山村。周囲を4000m級の山々に囲まれた谷底の村です。空気は清涼で、澄んでいます。村には小さなホテル、レストラン、登山用品店が集中。典型的なアルプス登山の拠点です。
駅前でトイレを済ませ、ホテルへ向かいました。ホテルは駅から徒歩5分。チェックインまで時間があるので、村を散歩。初めてのスイスの村、初めてのアルプスの息吹を感じながら、これからの登山への期待が高まりました。
トラブル対処のポイント:移動計画の作成
マルペンサ空港でのターミナル間違いは、事前の準備不足が原因でした。以下のポイントを反省として挙げます。
- 空港構成の事前確認:複数ターミナルがある空港の場合、乗り継ぎ地点を事前に確認すべき。マルペンサ空港の公式サイトに詳細情報がありました。
- 時間的余裕:バス乗車予定時刻に到着予定でしたが、ターミナル間移動に10分以上かかってしまいました。最低30分の余裕を見ておくべきでした。
- 現地スタッフへの確認:不確実な情報は駅員に尋ねるべき。彼らは丁寧に対応してくれます。
- 言語の準備:最小限の英語や、スマートフォンの翻訳アプリは必須。私の場合、「Candlestag」と発音しましたが、現地では「カンデルシュテーク」と日本語で話すより、英語で「Kandersteg」と伝える方が確実でした。
- パスポートとビザ:シェンゲン圏内の移動は手続きが簡単です。事前にビザ要件を確認しておくことが重要。
まとめ:海外での移動は計画と柔軟性の組み合わせ
マルペンサ空港からカンデルシュテークへの移動は、トラブルを含めても、ほぼ予定通りに完了しました。重要なのは、計画立案の時点で想定外の事態に対応する心構え。そして、現地で問題が生じた時に冷静に判断し、周囲の情報を活用することです。
バス、列車、そして国境越えと、複数の交通手段を組み合わせた移動でしたが、ヨーロッパの公共交通の利便性を実感しました。登山旅計画の際は、こうした移動ルートの把握も重要な準備事項。次の記事では、いよいよ登山開始。カンデルシュテークを拠点としたハイキングルートを紹介します。